郷土玩具 鴨方土人形 (旧 江口土人形)
かもがたつちにんぎょう
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〒719−0243
岡山県浅口市鴨方町鴨方1317−1
橋本 淳一
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郷土玩具にはさまざまな種類がありますが、鴨方土人形は素焼きの人形に彩色を施したいわゆる
土人形です、作者が猫好きということもあって招き猫の種類が豊富ですし、干支物、福助さん、
饅頭喰い人形、娘物など種類も増えてきました、特に干支車シリーズなどは土人形では珍しい
動かせる車輪付きで好評を得ています、また馬乗り天神では第四十八回民芸公募展において
優秀賞を受賞しております。
郷土玩具愛好家の皆様へ
私どもの人形が郷土玩具たりえるかと問われればいささか自信がありません。
第一にどれだけの歴史があるかという点でたかだか20年という歴史は
あまりにも短い、地域性という意味においても当地との関わりはまだ
無いに等しいこれらの事実からしても、郷土玩具を名乗るのははばかられる
のですが、では私どもの作る人形が何であるかといわれれば郷土玩具に似た物
あるいは将来郷土玩具足りえる可能性のある人形と言って差し支えないと思います。
伝統的製法を完全には踏襲していないが、現在身近に入手可能な素材を用い量産品
ではない手作り品として制作している点などがその可能性の一端であると考えています。
時代が土から樹脂に変わる中、現在でも土の素焼きに彩色する製法は
郷土玩具的であると考えます、厳密な意味で郷土玩具としては認められ無い
でしょうが、いずれの歴史ある郷土玩具にも全て始まりがあり、その時は
新しい物であったことを思えば、私の考える可能性も無いとは言い切れない
と思うのであります。
現在郷土玩具をめぐる状況は厳しいものがあると思います、それを生業と
するにはかなりの困難があり、歴史と伝統に裏打ちされたまさに郷土玩具と
言われるべき物が廃絶している現状を残念に思います。
そういう現状であればこそ、私どものような制作者が居ても良いのではと
考えております、答えはずっと先の世にあると思います。
私どもが何処まで持ちこたえる事が出来るかわかりませんが、可能な限り
土人形を制作してまいります、私は齢50をこえて未だ独り身ですので
跡継ぎはないと覚悟しております、廃絶まで後何年でしょう。
代々続く郷土玩具にはなりえないかも知れませんが、私と父の二代限りの
人形作りにご支援賜りますようお願い申し上げます。